【Photo: Wrapped Round Soap (包装を施した丸型石鹸)】
<石鹸作りのきっかけ>
私が石鹸を作り始めたのは2000年頃、母の病気がきっかけです。
母の病気対応の一環として、体に良い食生活の模索を始めたのですが、その中で出会ったのが肌に優しい手作り石鹸。前田京子さんの『お風呂の愉しみ』という本を通じて、自分のわかる材料で無添加で作れ、肌に対する刺激もないことに感動して、時間の合間を見ては作るようになりました。
<私が石鹸を作る理由>
石鹸作りの出発点が上記でしたので、肌に優しくて健康によいベーシックな石鹸(デザインや色などに凝らない)を作っていました。使い心地がよいので、友人たちにプレゼントしたり、差入れたりということも。ところが、母の病状が予断を許さなくなり、介護や日常の様々なできごとに時間がなくなったことで石鹸作りは一時中断へ。
石鹸作りを再開したのは、一昨年の妊娠が落ち着いてから。
結婚でアメリカに引越し、添加物が多く、刺激の強いアメリカ製品ばかりを目にしました(全部がそうというわけではありませんけれど)。お店で試すハンドソープや固形石鹸はなぜか洗った後に手にぬめぬめ感やぺとぺと感が残るか、さっぱりしすぎてクリームを塗らないと手が乾燥気味になったり。さっぱり・しっとりと手が洗えて気持ちがいい石鹸になかなか出会えない。
こういう石鹸で赤ちゃんを洗うのはなんとなく気が向かず、ふと、生まれてくる息子のために、ベビー石鹸を自分で作ってあげようと思い付きました。自分で作って使っていた石鹸のストックがなくなり、アメリカで石鹸作りの材料や道具が揃うのもわかったので…。日本と水質が違うアメリカではどんな配合の油がいいかしら、などと試行錯誤を重ねて、今は自分なりに納得のいく石鹸が作れています。(笑)
<私の石鹸のこだわり>
”自分が使って気持のいい、肌に優しい石鹸”を”おすそ分け”というコンセプトです。そして、基本は無添加・無香料です。
そもそもが病気の母や、抵抗力がなく肌が柔かい赤ちゃんのために…と思って作り始めた石鹸ですので、肌に優しいのが第一。次に、できれば、誰でも使える石鹸…というのが第二。できればオーガニックで、というのが第三。
石鹸は油と苛性ソーダの化学変化を利用して作りますが、私は保湿効果の高いオリーブ油を中心に、泡立ちを良くするココナッツ油やパームカーネル油、ひまし油、石鹸の硬さを維持するパーム油、手を保護するシアバターやホホバ油などをバランス良く調合しています。この油にオーガニックのものをできる限り使うようにしています。
無香料ではつまらないという声もあるので、エッセンシャル・オイルやスパイスを利用した微香や色付きの石鹸も若干作っています。アロマテラピーに見られるように、気持ちや健康状態を良くしてくれる匂いもありますものね。
ただ、赤ちゃんのいる状況から、現在、はちみつ入り石鹸はお休みし中。カモミールとはちみつの石鹸などは、匂いはほんのり甘く、泡立ちや洗い心地も素敵なのですが、一歳時未満の乳児にはちみつは厳禁。親が使っているはちみつ入り石鹸をふとしたはずみで赤ちゃんに使ってしまったら…という事故を避けるためにも、作っていません。ただ、リクエストを頂いたり、贈り主がはっきりしているときには作ることもあります。
新米ママ(笑)の声としては、新生児は赤ちゃん自身が独特のよい匂いを持っているので、石鹸の匂いは邪魔に感じる時もありました。(爆)
それから、成分・使い心地にはこだわるものの、成形などはあまりこだわっていません。(苦笑) 石鹸の表面や端を削って整えて小さいサイズを提供するより、少しでも使える部分をたくさん!と思って用意しています。数回使っていただければ石鹸の表面はすべすべになりますから、その点は大目に見ていただくと嬉しいです。(笑)
(初出:サンノゼ徒然草 2007-6-5〜7より抜粋・加筆)
●ランキング参加中です! 応援&クリック、よろしくお願いします●

